3日に放送された杉咲花主演のカンテレ・フジテレビ系4月期ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」（毎週月曜よる10時～）の第8話では若葉竜也演じる三瓶先生のミヤビ（杉咲）への愛がダダ漏れするシーンが多々描かれ、とりわけ二人が無言で見つめ合う10秒間が注目を浴びた（※一部ネタバレあり）。
第7話は、三瓶先生の恋敵でもあった綾野（岡山天音）を軸にしたエピソードが展開。脳血管内治療（カテーテル）の分野で注目を浴びる彼が、過疎地医療にあたる父・勲（飯田基祐）の事故、婚約者・麻衣（生田絵梨花）から告げられた婚約破棄などの壁に突き当たり、迷い葛藤しながら自身の歩むべきを模索するさまが描かれた。
三瓶に劣らず不器用な綾野と麻衣の切ない恋の行方も注目を浴びたが、元恋人であるミヤビへの愛を募らせる三瓶も相変わらず。このところ抗てんかん薬の摂取を増やしたことで記憶を思い返す頻度が増しつつあるミヤビ。前話のラストでは三瓶から婚約していたことを打ち明けられた際の記憶を人知れず思い出していたが、今回は綾野とのある記憶を思い出した。
ある日、綾野が丘陵セントラル病院にやって来たときのこと、綾野に「ほっとするんだよね。いてくれるだけで」と言われたミヤビは、かつて綾野と美術館を訪れた際に同じ言葉を聞いたことを思い出す。綾野が「俺が付き合ってって言ったのも思い出した？」と問うと、三瓶がすかさず「断られたんですよね」と水を差す一言。綾野が「三瓶先生ね、ミヤビちゃんが思い出してないことを勝手にいうのはどうなの？」とたしなめるも、三瓶は「三回。三回断られたんですよね」と追い打ち。綾野の「今度また一緒に行ってみる？ 何か思い出すかもしれないよ」との提案にミヤビが戸惑っていると、三瓶はくるりと背を向け「いいんじゃないですか」とボソリ。
後日、綾野とミヤビが美術館に行った日には、研修医の風間（INI・尾崎匠海）が二人の仲を怪しんだことからひと悶着が。三瓶の理解者でもある救急部長の星前（千葉雄大）が「綾野と行ってんの？」と仰天したところ、かなりのKYと思われる風間が「わかった！」と立ち上がり、「綾野先生って実は川内先生のこと好きですよね？」と大興奮。三瓶を気遣う星前が「風間君……」「風間君、もういいよ……」と阻止しようとするが、風間は「絶対そうですよね！ え、だって二人で美術館行きます？ 普通」と大はしゃぎ。三瓶は不安になったのか無表情ながら二人のやりとりを凝視していた。
丘陵セントラル病院メンバーが行きつけの小料理屋で看護師長の津幡（吉瀬美智子）と星前、三瓶の三人でのんでいた時には、星前が三瓶に「ミヤビちゃんのこと、このままでいいのかよ？」とズバリ切り出す一幕が。かねてからミヤビと三瓶が旧知の知り合いであることを察していたという津幡だが、二人が婚約していたことを知ると絶句。星前が「お前が動かないから先に綾野と美術館行ったの思い出しちゃったじゃん」と三瓶をたしなめると、三瓶は「時間勾配というのがあって通常発症地点から近いことの方が思い出しにくくて、遠い過去の方が思い出しやすいんですよ。僕と会ったのは美術館の後ですから」と理屈を並べるも、津幡から「でもね、記憶が戻ったからと言ってその時の気持ちになるとは限らないのよ。大事なのは今の気持ちだよ」と的を得た一言。三瓶は返す言葉もなく、こっくりうなずいていた。
そして、とりわけ注目を浴びたのがミヤビと三瓶の二人きりのシーン。綾野と美術館に行ったものの特になにも思い出せなかったと報告するミヤビに、三瓶は「そうですか」とそっけない反応。ミヤビが「なので綾野先生と二人で会うのはこれきりです」と告げると、三瓶は「なんでそんなこと僕に言うんですか」と天邪鬼な答え。“察してよ”と言わんばかりのミヤビと、かすかに動揺を見せる三瓶が見つめ合う沈黙の10秒間。最後にはミヤビが「わかりません」と背を向け、会話は打ち切られた。
「麻衣は過疎地医療を守ろうとしてくれている」という綾野に「それだけじゃないでしょう。あなたにカテーテルを続けてほしかったんじゃないですか。麻衣さんは」と人のことはわかるのに自分のことはわからない不器用な三瓶。トランプのババ抜きではミヤビの顔をじっと見ながらカードを引こうとする三瓶の姿に「かわいい」と沸いたが、嫉妬がダダ漏れするシーンの連発に歓喜の声が続々。
「嫉妬する三瓶先生がかわいい笑」「嫉妬しちゃってる三瓶先生にキュンとしちゃった」「3回断られたことを強調する三瓶先生愛おしすぎるでしょｗ」「三瓶先生、気持ちダダ漏れ」「三瓶先生の3回断られたんですよねのくだりめっちゃすき」「三瓶先生の無言でコクっと頷くところがかわいいな」「三瓶先生には悪いけどヤキモチ焼くとこまだ見たいよ笑」「三瓶先生から溢れ出るミヤビちゃんだいすきオーラ半端なく愛おしくてどうしよう」と夥しいリアクションが寄せられ、いちゃつく綾野と麻衣に「人の病院で何やってるんですか？」とツッコミを入れる姿にほっこりする声も多く見られた。（石川友里恵）
