広島大学4年 山本匠真 100m手応えの走り ハードル 福部真子は好条件の中 くやしい優勝 広島拠点の五輪候補たち

陸上です。広島を拠点にパリオリンピック出場を狙う 福部真子 と 山本匠真 が、2日(日)に鳥取で開催された布勢スプリントで会場の熱い視線を集めました。

男子100mに出場したのは、国泰寺高校出身、広島大学4年の 山本匠真 。5月の世界リレーの400mリレー決勝で1走を務め、4位入賞に貢献したスプリンターです。

山本は「スタートでよろけた」と出遅れますが、さすが全国から注目を集める成長株。スタートの失敗がありながらも予選から自己ベストの10秒16を記録し、トップで決勝進出を果たします。

そして、パリオリンピック出場を争うメンバーがそろう決勝レースでも動じることなく、持ち前の健脚を披露します。レースごとに進化を見せる山本は、100m日本代表の先輩たちにしっかり食らいつきます。

最後は追い風参考ながら10秒08の2着でゴール。ロボット工学が好きで大学院への進学を目指す広島大学4年生の成長が止まりません。

山本匠真 選手
「(9秒台は)ずっと雲の上だったものが、だんだんと目指すべきものに変わりつつあるなと思っていまして、日本選手権までもっとギアを上げられると思うので、そこらへんで9秒台を目指していけたらなと思っています」

女子100mハードルの決勝に進んだのは、皆実高校出身の 福部真子 と神辺旭高校出身の 大松由季 。背中を押す追い風が吹く中、パリオリンピックの参加標準記録12秒77を狙います。

福部がスタートから飛び出しますが、「追い風にうまく対応しきれなかった」と満足いくハードリングができず、最後まで競るレースになります。

1人だけ12秒台でフィニッシュし優勝するも、狙っていた参加標準記録が出なかった福部。今月末の日本選手権で再び12秒77に挑み、パリオリンピックの切符をつかむと前を向きます。

福部真子 選手
「からだ自体は動いていたのでスタートからもう少し攻めていけられれば、もっともっとタイムが出ていたと思うんですけど、ちょっと腰が途中から低くなっちゃったところで修正が効かなかったところがあったので、やっぱり追い風にしっかり乗っていかないと12秒7台は見えてこないし、ものにできなかったなあというのが正直なところです。(日本選手権は)きょうよりもハイレベルなレースになってくると思うので、去年みたいな自分の走りができずにくやしい思いをしないようにしっかりやっていけたらなと思います」

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