「朝どれトウモロコシいかがですか?」 子どもたちが収穫・販売体験

高知県四万十市の園児たちがトウモロコシを収穫し、量販店で販売しました。大きな声で、初めての販売体験。一生懸命取り組んだ後は、あまーいトウモロコシをほおばりました。

トウモロコシを収穫したのは四万十市の中村幼稚園の園児たちです。

この畑は様々な業種のメンバーで結成した「四万十市まちづくりグループ『輪(りん)』」が、休耕地を活用して整備。“人と自然との調和″をコンセプトに低農薬で有機肥料を使う“特別栽培″として野菜や米などを育てていて、食育のために子ども達の農業体験も行っています。

(園児たち)
「おっきーい!」
「たのしい!」

子どもたちは自分の背丈ほどの高さに実ったトウモロコシを一生懸命もぎり、ビニール袋に詰めます。

そして、収穫したばかりのトウモロコシを近くの量販店で販売しました。子どもたちにとっては初めての販売体験。店舗入り口近くの売り場で買い物客に声をかけます。

(園児たち)
「おいしいトウモロコシですよ。おいしいですよ。」

売り場にはお客さんがずらり。開始から20分ほどで用意していた150本が完売しました。

(園児たち)
「ありがとうございました」

(購入した人)
「いいですね。焼いて食べるのが一番です」
(保護者)
「とてもかわいくて…、販売するのを子どもが楽しみにしていたので、いい体験ができて良かったと思います。ゆでて、子どもたちと食べたいと思います」
(園児)
「楽しかった!」

この後、園児たちは畑に戻りお楽しみの試食の時間です。蒸したトウモロコシからは、甘い香りが漂います。園児たちは大きな口を開けてトウモロコシをうれしそうにほおばりました。

(園児)
「おいしい」
「甘い!」

食べた後の芯は、畑に掘った穴に戻しました。土の中にいる微生物や菌が分解して肥しとなり、再び、野菜などの養分になります。子どもたちはこうして、循環型の農業も学びました。

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