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柔道男子でパリ五輪100キロ超級代表の斉藤立(22=JESグループ)が、五輪2連覇の亡き父・仁さん(享年54)のためにも頂点取りを目指す。
3月に国士舘大を卒業した斉藤は4日、東京・多摩市の同大で練習を公開。乱取りなどで約2時間半汗を流した。「今は本当に追い込んでいる段階。追い込む日と、午前中しっかり(五輪の)対策とか確認をする日で分けていく。今日だったらキツくてフラフラな状態でも、しっかり自分の気持ちでやり切れた」と仕上がりをアピールした。
仁さんは1984年ロサンゼルス大会、88年ソウル大会で2連覇。斉藤は「何回も父の映像を見て憧れたし、こういう舞台に立って優勝したい気持ちに何回もなった。父と同じ舞台に立てることは誇っていいと思うけど、父が望んでいるのは絶対に金メダルだと思う。ここは絶対に譲れない」と強調した。
さらに「小学校や中学校の時はロサンゼルス(大会)の全盛期と言っても過言ではない、根こそぎ一本取っていくあの柔道に憧れた。最近は試合前になると、(大ケガからのリハビリの末に出場した)ソウルの方が心にくるものがあるというか、こんな人は本当にいないなという気持ちになる」と偉大な父への思いを明かした。初の夢舞台へ「自分の勝負だし、いろんな人の思いも父の思いも背負って戦う」と決意を語った。