【WWE】戸澤陽にまだ続く〝パワハラ地獄〟 ゲイブル先生の胸ぐらつかむも…最悪の事態に

オーティス(左)に体罰を振るうチャド・ゲイブル(右)胸ぐらをつかむ戸澤陽(©WWE)

WWEのユニット「アルファ・アカデミー」の戸澤陽(38)が、〝パワハラ地獄〟から抜け出せない。

チャド・ゲイブル、オーティス、戸澤、マキシン・ドゥプリの4人は陽気な体育会系ユニットとして人気を集めていた。ところが、リーダーのゲイブルが、インターコンチネンタル王者サミ・ゼインからベルトを奪えなかったことで凶暴化。昭和世代の体育会コワモテ教師のように「貴様ら、わかっとんのか!」などと戸澤らを説教し、あからさまなパワーハラスメントを続けている。

3日(日本時間4日)のロウ(ペンシルベニア州ハーシー)では、友人だったゲイブルに改心を求めるゼインがリングに上がった。「今ここで全てを終わらせようぜ」とゲイブルを呼び出したが、現れたのはオーティス、戸澤、マキシンだ。スーパーモデル風ルックスのマキシンは「私の生徒を取り込めると本気で思っているんか?」「全てを終わらせる唯一の方法は、私がインターコンチネンタル王座に挑戦することだ」などと、ゲイブル先生の理不尽なメッセージを読み上げた。

これにゼインは次回PLE「クラッシュ・アット・ザ・キャッスル」(15日、英スコットランド・グラスゴー)でゲイブルの挑戦を受けることを表明。加えてパワハラ地獄にいる戸澤らに「もう十分だろ?」と、ゲイブルの支配下から抜け出すことを進言した。

ここでゲイブルが卑劣にもゼインを背後から急襲。馬乗りパンチからジャーマンで叩きつけ、オーティスにもゼインを「殴れ」と指示した。好漢オーティスがためらうと、ゲイブル先生はオーティスに平手打ち。パワハラ地獄は体罰にまで及ぶことになり、ついに熱血漢の戸澤が動いた。ゲイブル先生の胸ぐらをつかみ、パワハラを制止したのだ。

戸澤の男気に大歓声が上がるも、ゲイブル先生は戸澤の手を振り払い、胸を小突きながらまたも説教だ。たまらずマキシンが仲裁に入ったが、激怒したゲイブル先生はマキシンをひざまずかせて懇願させた。さらに戸澤とマキシンをリングから退去させたところで、オーティスがゲイブルの前に立ちはだかった。ゼインもこれに呼応して、ゲイブルにパンチを連打したが、ゲイブルは体を入れ替えてゼインを場外に放り投げようとした。

これが最悪の結果となる。ゼインがロープ際にいたオーティスの巨体に激突すると、その弾みでオーティスはエプロンの戸澤とマキシンを場外に突き飛ばしてしまう。転落した戸澤は背中を、マキシンは左ヒザを痛めたようでその場でもん絶した。姑息なゲイブルはゼインのしわざだと指摘すると、これを信じたオーティスはゼインをワールドストロンゲストスラムで叩きつけた。

すぐにリングを下りて戸澤とマキシンの仲間2人を担ぎ上げて助けたオーティスと対照的に、ゲイブル先生はゼインのベルトを掲げて大ブーイングを浴びた。世界最大プロレス団体で起きたパワハラ騒動は、一体いつまで続くのだろうか…。

この日のロウは「ABEMA」にて放送された。

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