万葉集4516首歌い継ぐ 高岡まつり実行委、動画と組み合わせ 10月4~6日に開催

昨年の高岡万葉まつりで幻想的に浮かび上がる水上舞台で朗唱する出演者=高岡古城公園

  ●会場の安全確認

 第44回高岡万葉まつりの実行委員会総会は4日、高岡市の御旅屋セリオで開かれ、全4516首を3昼夜歌い継ぐメイン行事「第35回万葉集全20巻朗唱の会」を10月4~6日に開催することを決めた。会場となる高岡古城公園での会場朗唱と動画朗唱を組み合わせた「ハイブリッド型」で引き続き実施する。

 例年、会場の一つとなる東洋通信スポーツセンターは能登半島地震で天井材のずれが生じ、使用を中止している。修繕作業などで利用できない可能性があるが、実行委員長の河村幹治副市長は「安全が確認された箇所を利用してしっかり開催したい」と復旧・復興を進めながら万葉まつりを開催する意義を強調した。

 今年は開催することを第一とし、昨年と同様の形式で行う。水上の特設舞台となる会場朗唱と、動画朗唱には昨年2081人が参加したが、今年は約2200人を目指す。会場朗唱者の募集は7月1日から。3月に開設した専用サイトで申し込みを呼び掛け、チラシでの参加も受け付ける。

 会場朗唱の時間は午前9時半~午後8時、最終日は午後6時半まで。万葉衣装を着用する場合の参加費は500円(レンタル代など含む)、未着用、大学生以下は無料。動画は高岡ケーブルテレビネットワークやユーチューブで配信される。

 このほか、軽食・屋台村コーナー、オフィシャルグッズの販売など行う。高岡万葉まつりは、市や富山新聞社などでつくる実行委員会が主催する。

© 株式会社北國新聞社