「ゲンジ」群舞、光る里 加賀・大菅波

農業用水沿いを飛び交うホタル=30日午後8時半、加賀市大菅波町(80ミリレンズ、ISO1600、絞り8で50秒間露光)

 31日の石川県内は気圧の谷や湿った空気の影響で曇りがちな一日となり、日中の最高気温は金沢22.1度、輪島24.6度となった。日没後、加賀市大菅波町の農業用水沿いではゲンジボタルが盛んに飛び交い、闇に揺れる淡い光の「群舞」が住民らに初夏の情趣を届けている。

 作見地区ほたるの里育成委員の中出栄三郎さん(86)によると、ホタルは5月20日ごろから、例年より1週間ほど早く姿を見せ始めた。数も例年より多く、6月中旬まで観賞できる見込みという。

 8日には「ほたるウオッチング」(北國新聞社後援)が同所で開催され、三輪神社境内でしの笛の演奏も行われる。

 1日の県内は緩やかな高気圧に覆われて晴れる見込み。最高気温は金沢23度、輪島22度を予想している。

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