バルサ会長、シャビ前監督解任の正当性を主張「スポーツマネジメントを明確に理解していないと気づいた」

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、前監督であるシャビ・エルナンデス氏の解任について言及した。4日、スペイン紙『アス』が同会長のコメントを伝えている。

シャビ体制3年目を迎えた今季のバルセロナは、開幕から不安定な戦いぶりを露呈。1月27日に行われたビジャレアル戦での敗戦後に、同氏は精神的な疲弊などを理由としてシーズン終了後の退任を表明する。だが、バルセロナはこの発言以降の公式戦13試合で無敗を記録するなど復調を遂げ、4月25日に同クラブは公式会見にてシャビ氏が来シーズンも引き続き指揮を執ることを発表。しかし、先月16日に行われたアルメリア戦の前日会見で、シャビ氏がクラブの財政状況について言及したことで風向きが変わり、同月24日に一転してバルセロナはシャビ氏の解任を決断した。

一連の退任劇について、現地メディアなどから批判的な報道も見受けられるなか、最終的な解任判断を下したと伝えられるラポルタ会長が、バルセロナのストリーミングチャンネル『バルサ・ワン』に出演。シャビ氏について、「良い仕事をした。最大の困難の時にチームを引き継ぎ、昨年はリーグとスーパーカップで優勝したが、今年はうまくいかなかった」と評価している。

また、「彼の続投が決まったときは、すべてが強引だった」とコメント。「シャビはレジェンドであり、彼の熱意が私たちに彼を批准する決断をさせた」と続投決定時の様子を振り返り、「彼があのような発言(アルメリア戦前日の発言)をし、要望を大幅に変えた瞬間から、スポーツマネジメントを明確に理解していないと気づいた。取締役会にはこのような決定を下す権限と、シャビが行ったようにそれを是正する権限がある」と解任の正当性を主張した。

© 株式会社シーソーゲーム