【中日】連勝ストップでも「全く気にする必要ない」投手陣の安定感 OB金山仙吉氏が労う

打たれたら仕方ない…守護神ライデル

中日は4日のソフトバンク戦(バンテリン)に2―3で敗れ、連勝ストップ。1点リードの7回二死一、三塁の場面で3番手・清水が痛恨の暴投で同点とされると、9回には絶対的守護神・マルティネスが二死二塁から決勝の中前適時打を許し首位・巨人と4ゲーム差の5位に後退した。

「2―1で何とか逃げ切らないといけない試合だった。ライデルがやられる分には仕方がない。負ける時は原因はいろいろありますけど明日しっかり反省して出直す。勝ち切らないといけない試合でもあるし、もう1点取らないといけない試合でもあった」と試合後の立浪監督は無念の表情。

交流戦7試合で投手陣は11点(1試合平均1・57点)しか相手に与えていないが、打線はわずか10得点。1試合平均1・43点しか取れないのだから苦しい試合が続くのも無理はない。

この日は清水とマルティネスという鉄壁リリーフ陣がソフトバンク打線に打たれての敗戦となったがマルティネスはここまで27試合、清水も24試合に投げて失点したのはわずか2試合しかない。それだけに中日OBで元バッテリーコーチの金山仙吉氏(72)は「相手打線を3点以内に抑えて敗れたのなら投手陣は全く気にする必要はない」と言い切る。「いつも0点に抑えるなんて無理なんだから割り切らないと長いシーズンは戦えない。自分が絶対に0で抑えなければならないと考えすぎるとプレッシャーになるし、気持ち的にも持たない」と敗戦の責任を背負う必要はないと語った。

この日の敗戦で交流戦は3勝4敗の負け越しとなったが金山氏は「よくやっている方だし、心配しなくても大丈夫。打線に助けてもらうときも来るから」と悲観はしていない。投打がかみ合うまで今はガマンの時のようだ。

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