【スターダム】2冠王者・舞華がトレーニング中にギックリ腰 22日のワールド王座戦に暗雲

王座戦を前に腰を痛めた舞華

女子プロレス「スターダム」のワールド&アーティスト2冠王者・舞華にピンチ到来だ。2日の後楽園大会で同じ「イーネクサスヴィー(EXV)」のジーナ(27=オーストラリア)からワールド王座への挑戦を表明され、22日の東京・代々木第二体育館大会での王座戦が決定的になった。決戦に向け4日に都内のジムでトレーニングをしていた舞華だったが、まさかのギックリ腰に…。この日、偶然取材を依頼していた記者が負傷直後の王者を直撃した。

待ち合わせ場所に現れた舞華はビニール傘をつえ代わりにし、腰を押さえながら「腰やっちまった…。痛い。てか何なんだよこんな日に呼び出しやがって。タイミング悪いな!」とキレ気味だった。

実は2日の後楽園大会で行われた白川未奈、ジーナと保持するアーティスト王座戦で極悪ユニット「大江戸隊」と対戦した際、刀羅ナツコに階段から突き落とされ左太ももを負傷。この日は王座戦へ向け負傷をカバーするための強化トレーニングを敢行していた。150キロのバーベルを持ちデッドリフトで調整。数回持ち上げていると、突然腰に激痛が走ったという。急いで湿布で対処したと明かした舞華は「前にクラブビーナスにいたジーナと戦った時、アイツにぶん回されて遠心力で意識飛びかけたことがあってさ。タイトルマッチで絶対負けたくないしやる気満々だったから、ケガの強化も兼ねて気合入れて150キロ持ったらギックリ腰になっちゃってさ! マジでヤバいよ…」と肩を落とした。

V5戦で迎え撃つジーナは2018年10月にオーストラリアでプロレスデビューし、昨年3月に初来日すると春の祭典「シンデレラ・トーナメント」で準々決勝まで進出。得意のパワーファイトでファンを魅了し、プライベートではノアのGHCジュニアヘビー級王者のダガと交際していることを公表している。王座戦を前に満身創痍の舞華はジーナについて「アイツ超ストロングなんだよ。あと2週間でタイトルマッチだよ。どうしよう…。しかもジーナはダガとラブラブでさ。充実したプライベートを過ごしてて、完全にあっちの方が勝ち組だよね…。プライベートでは負けてるよ」と口をとがらせた。その上で「もう自暴自棄になりかけてるよ」と遠くを見つめた。

だが、王座戦は待ってくれない。「どうにか間に合わせる」と気持ちを切り替え始めた王者は「前にも今に近いくらい満身創痍な時にテーピングをぐるぐるに巻いて固定して試合してた時もあったから。久しぶりにこんなに腰痛いけど、王座戦には大丈夫だよ。きっと」と前を向こうと拳を握った。

最後には「ジーナに勝ってベルトを防衛できたら、ダガにいい男でも紹介してもらおうかな…」と再びビニール傘をつえ代わりにして、ゆっくりと雑踏へ消えていった。

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