台風発生 28日は記録的大雨 東京は5月最長の10日連続夏日 天気と気温のまとめ(5月26日~6月1日)

■気圧配置の特徴
26日、前線を伴った低気圧が中国東北区を東へ進んだ。台風1号がフィリピンで発生した。27日、前線を伴った低気圧が日本海を東北東へ進んだ。一方、華南で新たに前線や低気圧が発生。前線が東シナ海から九州南部へのびた。台風1号がフィリピンの東海上を北東へ進んだ。28日、前線を伴った低気圧がオホーツク海を北東へ進み、東シナ海にかけてのびる前線が関東~九州を通過した。前線上の東シナ海~四国を低気圧が東北東進。29日、前線を伴った低気圧が三陸沖を北東進。朝鮮半島に中心を持つ高気圧が日本海へ移動。台風1号は南大東島の東を北東進。30日、前線を伴った低気圧が千島近海を北東進。台風1号は日本の南海上を北東進。31日、前線が華南~日本のはるか東にかけて長くのび、台風1号は前線に取り込まれ、午前3時に温帯低気圧に変わった。午後3時には南シナ海で新たに台風2号が発生した。

■降水
26日、高気圧縁辺の湿った空気が流れ込み、夕方以降は九州を中心に雨が降った。九州北部で雨脚が強まり、長崎県新上五島町の有川で1時間45mmの激しい雨が降った。27日、九州南部を中心に雨が強まり、宮崎県日南市の深瀬で1時間55mmの非常に激しい雨を観測。28日、日降水量は西日本~東日本にかけて100mmを超えた所が多く、5月の観測史上1位の所も多かった。高知県香美市繁藤では317.5mm、長野県御嶽山では304mmの日降水量を観測し、大雨となった。29日、前線は東海上へ抜けて、雨は未明までとなった。30日、台風1号の北上に伴い、伊豆諸島や本州の太平洋側では夕方以降に雨雲がかかってきた。31日、全国的に雨が降り、東日本の太平洋側や伊豆諸島で午前中に強い雨。東京都心は日降水量34.0mm。1日、東北から関東甲信、中国地方など急に雨雲が発生。梅雨前線の南側に位置する八重山地方は、川平で62.5mm、竹富町の西表島で60.0mmを観測した。

■気温
26日、西日本の日本海側ではフェーン現象が発生。福岡で今年初となる真夏日だった。27日、宮崎県日向市で32.9℃まで上がり、5月としては最も高くなった。小笠原諸島の父島でも30.4℃を記録し、5月の最高気温となった。28日、全国的に平年を下回り、25℃以上の夏日となったのは九州南部や関東など一部地域。29日、関東から西の太平洋側は気温が高くなり、高知県高知市30.9℃、山梨県甲府市30.5℃など真夏日の所もあった。30日、最高気温は、東京27.3℃、名古屋27.1℃、大阪27.2℃、福岡26.4℃。東京都心は10日連続の夏日となり、5月としては過去最長記録。一方、北海道の気温は低めで、最高気温は札幌16.0℃、旭川15.9℃、網走9.5℃だった。31日、東京の最高気温は日付が変わった直後に観測された21.7℃で、日中は20℃前後で推移した。夏日の記録が途切れた。1日、西日本から東日本では広い範囲で25℃以上の夏日となり、東京は最高気温26.3℃を観測。

■今期間(5月26日~6月1日)の天候のまとめ
平均気温は、北海道のオホーツク海側を中心に平年を下回り、網走では平年より2.9℃低かった。そのほか、日本列島は日本海側を中心に、平年並みかやや低い所が多かった。関東は沿岸部を中心に平年より高くなった。降水量は、北海道は平年を下回る所があったが、そのほかは平年を上回った所が多くなった。特に、前線や湿った空気の影響で、北陸や西日本を中心に平年の4倍以上となる地点もあって、大雨となった所が多かった。日照時間は、全国的に平年並みか下回る所が多かった。梅雨入りしている沖縄や奄美も平年を下回り、那覇は大きく下回り、平年の30%ほどしかなかった。小笠原諸島は平年の1.5倍ほどの日照時間だった。

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