パリ五輪に「リベロは1人しか連れていけない」 小川&山本が熾烈な争い、ブラン監督「ここは選考の場」【男子バレー】

イラン戦でプレーした日本代表の小川智大【写真:VNL提供】

買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会

バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は4日、男子の予選ラウンド第2週が開幕。世界ランキング4位の日本代表は同16位イランに3-0で白星発進(25-23、25-22、25-17)した。この試合はリベロで小川智大が先発。献身的なプレーで勝利に貢献した。試合後の会見で、フィリップ・ブラン監督は山本智大との代表リベロ争いについて言及。パリ五輪には「1人しか連れていけない」と語った。

3-0のストレート勝ちに守備で貢献した小川。先発で出ることは「昨日、今日くらい」に告げられたと明かした。「代表入ってからずっとパリに向けてやってきた。こうやって(先発の)機会をもらって、ここでしくじれないプレッシャーもあるけれど、ランキングを落とさないというチームファーストの意識は持っている」としながら、「自分の目標に対してぶれることはもちろんない」と五輪に向けた強い気持ちも言葉に滲ませた。

今大会のリベロは小川と山本の2人がメンバー入り。試合後の会見でブラン監督は、パリ五輪のリベロについて「1人しか連れていけない」と説明。通常の国際大会はベンチ入り14人だが、五輪は2人少ない12人になる。「シーズンが始まった時に2人と話した。この大会は選考の場。2人に同じプレー機会を与えていきたい。明日は山本がスタートすることになる」と、5日のドイツ戦は山本をスタメン起用すると明言した。

昨年のVNLで銅メダルを獲得し、主要世界大会で46年ぶりに表彰台に立った日本。世界ランキングも試合前の時点で4位と、メダルを狙えるだけの力がついてきている。リベロの枠を巡る争いも熾烈になるが、小川は「こうやってチャンス、出場機会をいただいている。結果をちゃんと求めて、自分が出てない試合も応援するし、勝ちに行くんですけど、自分が出ている試合はより勝つという気持ちを前面に出して頑張りたい」と意気込んだ。

THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi

© 株式会社Creative2