水原被告の有罪で見えた騒動収束 ド軍監督は早期決着に感謝「全員いい仕事をした」

試合前の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】

大谷の精神面に驚愕「素晴らしい仕事をしたと感じているよ」

■パイレーツ ー ドジャース(日本時間5日・ピッツバーグ)

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は4日(日本時間5日)、敵地・パイレーツ戦前に報道陣の取材に応じた。大谷翔平投手の元通訳、水原一平被告がカリフォルニア州サンタアナの連邦地裁で銀行詐欺と虚偽の税務書類作成の罪を認めたことについて言及した。

水原被告の有罪答弁を受けて、メジャーリーグ機構は大谷らに行っていた捜査を正式に終了。「ショウヘイ・オオタニを詐欺の被害者とみなし、この件は解決した」と声明を出し、ドジャースも「ショウヘイとチームがこの問題を全て忘れて、ワールドシリーズ制覇を目指して前進できることを嬉しく思っています」とコメントした。ただ、指揮官に言わせれば、これは形式上のことに過ぎないという。チームへの影響を問われ、首を横に振った。

「全く(影響ない)。これは形式的なものだと思う。正直言って、私たちは(水原事件を)追っていない。これで終わりだといい。私たち全員が前に進む準備ができている」

水原事件は3月20日の韓国での開幕戦後に発覚。当初は騒動の長期化が予想されたが、3か月足らずで解決した。指揮官は「起きたことや、終わりを迎えていることを考えると、全員がいい仕事をしたと思う。(一連の)訴訟手続きは、素晴らしかったと思う」と捜査に関わった関係者らに感謝した。

大谷はリーグ2位タイの14本塁打を放つなど、騒動の影響を感じさせないプレーを見せている。ロバーツ監督は「彼は素晴らしい。素晴らしいね。雑音に感じていたかもしれないけど、ショウヘイは精神面では野球だけ(に集中していた)。素晴らしい仕事をしたと感じているよ」と目を丸くしていた。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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