群馬が舞台の青春アニメ「菜なれ花なれ」、モデルの高崎高校がプロデューサーを取材

出来上がった新聞を手にする(右から)部長の新井寿松(ひさまつ)さん、「菜なれ花なれ」の記事を書いた次期部長の新井そらさん、1年の福田佑李(ゆうり)さん

 7月から放送される群馬県が舞台のテレビアニメ「菜なれ花なれ」(テレビ東京系列)について、劇中に登場する高校のモデルになった高崎高校の新聞部がプロデューサーに取材し、記事を書いた。作品の魅力や制作過程でのスタッフの苦労話などをまとめた。

 群馬が舞台で、主人公が通う「鷹ノ咲(たかのさき)高校」が高崎高校をモチーフにしたことから取材を決めたという。執筆したのは2年で次期部長の新井そらさん(16)。同作のプロデューサーの菅野勇人さんと宣伝プロデューサーの常見真希さんに取材し、インタビュー形式で掲載した。

 新井さんはアニメのテーマが「応援」になった理由、キャラクターの魅力、同校でのロケハン(下見)などについて質問。困難に直面した際の乗り越え方や、制作に当たるスタッフの発想を聞いて「プロはすごい」と感じたという。テーマの本質部分や群馬らしい描写、2人の仕事観を中心に記事を組み立てた。印象に残ったという菅野さんの「届ける相手のことを忘れない」という言葉で締めくくった。

 初めて2000字を超える特集記事を書き上げた。「うまく書けなかった部分もあるが、作品のテーマなど絶対に伝えたいと思った内容は表現でき、達成感がある」という。校内でもアニメへの期待は膨らんでおり、「放送が始まったら必ず見る」と話した。

 新聞は3400部制作し、1、2日に開かれた文化祭「翠巒(すいらん)祭」で配った。1、2年生が原則全員参加となる土曜補習・夏季補習の賛否、高校総体での各部の活躍、「GunMaas(グンマース)」など群馬県の公共交通システムについても報じた。

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