柴犬あるある、表情が変わるほどダッシュに一生懸命なとこ|連載「ここ掘れここ柴」vol.260

今週の「柴犬のここが好き」

本気で走ると、顔が後ろに引っ張られるとこ。

耳だけではなく、目も後ろに引っ張られるので少し怖い顔になっちゃうよね。
でも、なぜか背中は丸まってしまうのです。

表情もさることながら、どうしてあんなに丸まるのでしょうか。
もう、団子のようになっていますよね。
私はこの状態のこよみのことを「だんごちゃん」と呼んでいますが、鞠のようにポンポンと跳ねていってしまいそうで心配にもなります。

小さい誰かが背中に乗って、耳を持って操縦しているのかな。
ぐいっと引っ張られてお目目がムキーっとなって、腰を落として重心を低くして、どこに向かって走っているのか。
よく言えばジブリの世界観ですよね。
私もこの背中に乗って、柴犬さんの目線で当てのない旅をしてみたいものです。

ああ、でも、カーブを曲がる時に振り落とされますね。
一生懸命掴んでいた毛がモフっと抜けてそのまま飛んでいってしまうのがオチですね。笑

忘れてはいけないのが、なぜか急にブレーキがかかって何でもなかったような顔をするのも魅力ですよね。

今週のおまけ

最近、表情が変わるほどダッシュすることはグンと減ってしまいました。
昔は公園で鳩を見つけるたびに忍び寄って襲いかかったり、私を主軸にして、その周りを何周もぐるぐる回ったりしたものです。

これは、ちょうど私の周りをぐるぐるしているこよみさんの必死の形相です。
私はこの時間が好きで、真ん中で大爆笑しながらよく動画を撮りました。
なんでこんなに必死に?と思うとおかしくておかしくて。
目が回らないのかなあなんて思っていると、急に方向を変えて逆回りをしたりして。
「やっぱり目回るんかい!」とツッコミたくなるのです。
たまに足が追いつかなくなって、顎が地面につきそうになることもあって、怪我をしないか心配になることもありました。

最近はスイッチが入っても回って一周。
ぐるぐるまわり続けることはありませんし、鳩を見ても自分から目を逸らします。
大人になったのね〜なんて言いながら本当はちょっと寂しいのです。

また違う遊び方が見つかるといいな。
その年齢に合わせたスキンシップが取れたらいいなと思うのでした。

作者紹介:ここ柴

京都府在住。柴犬の魅力をイラストで表現してSNSで発信、共感を呼び、「ここ柴部」のハッシュタグとともに話題に。そのイラストは、ドラマ・映画「柴公園」のエンドロールにも登場。柴犬たちのクスッと笑える生態を描いた書籍「柴犬のここが好き」を出版。

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