カメムシ大量発生で殺虫剤の売り上げ10倍に 欠品続く商品も

カメムシ対策商品の売り場を設けたホームセンター

 カメムシの大量発生を受け、殺虫剤や虫よけ剤などの対策商品が異例の売れ行きを見せている。売り上げが前年の10倍前後の勢いで伸びているホームセンターもある。一部のカメムシ専用の殺虫剤は欠品が続いており、メーカーは増産して対応している。

 ホームセンターのジュンテンドー(島根県益田市)は、カメムシに効く家庭向けの殺虫剤と虫よけ剤の売り上げが4月は前年同月の15倍、5月は9倍に達した。欠品が続いている専用の殺虫剤もある。

 ジュンテンドー沼田店(広島市安佐南区)の高橋和徳店長は「ここまで売れるのは経験がない。今後もカメムシの発生数を確認し、ニーズに応える」と動向を注視する。

 殺虫剤製造のフマキラー(広島県廿日市市)は、カメムシ向けの殺虫剤などが前年の2~4倍のペースで売れているという。一部の商品は2、3割増産している。

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