バイオリンとピアノとウグイスが“競演” 丹沢の玄関口・ヤビツ峠レストハウスでティータイムコンサート

情感豊かに豊かな自然の中で演奏を披露した毛利さん(右)と原嶋さん=4日、ヤビツ峠レストハウス

 新緑に囲まれた“丹沢の玄関口”ヤビツ峠レストハウス(神奈川県秦野市寺山)で4日、「丹沢MONティータイムコンサート」が開かれた。ピアノとバイオリンが奏でる美しい音色と自然との調和に、市内外から訪れた約30人が魅了された。

 ともに国際コンクールで入賞経験を持つ、バイオリニストの毛利文香さん(30)とピアニストの原嶋唯さん(29)は、桐朋学園大時代の同級生。今年没後100年となる作曲家フォーレが、2人と同年代の頃に作曲した「バイオリンソナタ第1番イ長調」とクララ・シューマンの「3つのロマンス」などを情感豊かに演奏した。曲間にはウグイスの鳴き声が“競演”し、「コンサートホールにはない、自然との密接な関係」(原嶋さん)を楽しんでいた。

 市内から親子で参加した女性(83)は「身を乗り出すほど演奏に引き込まれた。次も来ようと元気をもらえた」と振り返った。同コンサートは偶数月に開催している。

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