F1の帝王の悲劇と闇 迫力のカーレースシーンも マイケル・マン監督「フェラーリ」予告

2024年7月5日より劇場公開される、F1界の“帝王”と呼ばれた男の情熱と狂気を描く、マイケル・マン監督最新作「フェラーリ」の、予告編とポスタービジュアルが公開された。

予告編は、うなるV8エンジンを自らの手でチェックしながら、「私の車に乗るなら必ず勝て」と語るエンツォの冷徹なプロフェッショナル性と、圧倒的なカリスマ性が垣間見えるシーンから始まる。しかし、その裏では愛息ディーノの死、妻ラウラとの崩壊寸前の夫婦生活の裏でひそかに愛し合っていた女性リナとの二重生活、さらにフェラーリ社は、破産寸前、買収の危機に瀕しており、F1の“帝王”と呼ばれたエンツォの知られざる悲劇と闇が明らかになる。

そんななかで、エンツォが起死回生を賭け挑むイタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」のレースシーンも描き出されている。美しいフォルムのフェラーリがイタリアの田園風景を疾走するシーン、せわしない街中でデッドヒートを繰り広げるシーン、そして炎に突っ込む命を懸けたレーサーの姿までが捉えられている。

あわせて公開されたポスタービジュアルには、情熱と狂気をあわせ持つエンツォの二面性を思わせる表情と、フェラーリ315S、335Sが疾走する姿が収められている。

「フェラーリ」は、1957年に59歳だったエンツォ・フェラーリの波乱と激動の1年を描いた映画。難病を抱えた愛息ディーノを前年に亡くし、社の共同経営者でもある妻ラウラとの夫婦生活は冷え切っていたエンツォ。さらに、秘かに愛し合っていた女性リナとその息子ピエロとの二重生活は、ラウラの知るところとなる。2人の女との愛憎と婚外子の認知問題に加え、業績不振により破産寸前のフェラーリ社は、競合他社からの買収の危機に瀕していた。私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォは、起死回生を賭け、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む。

製作・監督は、「ヒート」「インサイダー」などのマイケル・マン。構想30年に及ぶ執念の企画を実現させた。主人公のエンツォ・フェラーリを演じるのは、製作総指揮にも名を連ねるアダム・ドライバー。会社経営とレースには情熱と狂気をぎらつかせる一方で、愛する者たちには優しさと人間味を感じさせるエンツォを体現する。ラウラをペネロペ・クルス、リナをシャイリーン・ウッドリーが演じる。

【作品情報】
フェラーリ
2024年7月5日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
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