関東平野の学校の校歌で歌われるランドマークって何?各地から情報提供相次ぐ「武蔵野」「筑波山」…

学校ごとに制定され、その学校の信念や地域の風土、歴史を歌う「校歌」

今、SNS上ではそんな校歌の歌詞に盛り込まれたランドマークが大きな注目を集めている。

きっかけになったのは羽束さんの

「素朴な疑問なんだけど、関東平野の学校の校歌に含まれる地理的ランドマークって何なんですか?山とかないところはどうしてるんだろう」という問いかけの投稿。

校歌には山の名前が盛り込まれがちですが、広大な平野が広がる関東地方では?

たしかに校歌の歌詞には近くにある山の名前が使われがち。筆者が通った奈良市の小学校でも付近にある佐保山、大阪府大東市の高校では生駒山が校歌の歌詞に登場したのを思い出す。では山から遠く、広大な平野が広がる関東地方では?

羽束さんの問いかけに対し、SNSユーザー達からは

「関東出身ではありませんが、ホントに何もない時の最終手段として『武蔵野』というのは有るかもしれません。」
「神奈川県川崎市高津区の小学校では『箱根丹沢山並みはるか〜♪』と歌っていました。今から考えればいくらなんでも遠すぎるだろと。」
「ゴリゴリの千葉県民だけど校歌では何故か筑波山を崇拝してました。見えると言えば見えるけど地元感は無いです。」
「渋谷区の小学校でした。
東に議事堂が、西に白銀を望め、富士を仰ぐといった内容の歌詞があります。
議事堂は国会議事堂を指し、白銀は当時目黒と習った気がしたんですが、今調べる限りではどの地名も方角が合わないので何を指しているかわかりません、、。」

など数々の情報提供が寄せられている。羽束さんに話を聞いた。

ーーご自身が通われた学校の校歌ではどのようなランドマークが歌われていたでしょうか?

羽束:私はいわゆる盆地の出身で、母校の校歌には校舎から大きく見える山が入っていました。学校からそんなに離れておらず、友人と登ったこともある身近な山です。町の真ん中を流れる川も歌われていました。上流域なのでそれほど川幅は広くないですが、地元では存在感がある川だっと思います。

ーー投稿の反響、回答へのご感想をお聞かせください。

羽束:校歌には地元の山が入っているイメージがあり、山が遠い関東平野はどうしているんだろうという素朴な疑問でした。せいぜい関東在住のフォロワーさんから返信を期待していた程度だったので、予想以上の反響があり驚いています。富士山や筑波山、平野の外縁に見える山々など、遠くの山がランドマークとなっていることが多く印象的でした。稲野、蓮田といった農業風景や武蔵野のクヌギ林といった歌詞からは、都会的なイメージとはひと味違う関東の魅力を感じます。さまざまな地域の事例を教えていただき、面白く拝見しました。

ツリーにはたくさんの校歌が寄せられ、まるで一つの読み物のようになっています。反応をくださった方どうしが、リプ欄に挙がった歌詞を見て「同じ学校の出身だ!」と盛り上がる様子も見かけました。投稿を見てくださった方が、校歌や母校、郷里を懐かしむきっかけになったとすれば嬉しいです。

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読者のみなさんの出身校の校歌にはどんなランドマークが歌われているだろうか。

羽束さん関連情報

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(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)

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