ユーヴェがD・ルイス獲得へ前進? 選手はイタリア行きに乗り気、マッケニーとの“トレード”か

ユヴェントスが、アストン・ヴィラに所属するブラジル代表MFドウグラス・ルイスの獲得を画策しているようだ。イタリアメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』が4日に報じている。

現在26歳のD・ルイスは、若くして母国のヴァスコ・ダ・ガマを離れ、マンチェスター・シティへ加入。加入直後の2年間はジローナへのレンタル移籍に出るなど、マンチェスター・シティのトップチームでは出番に恵まれなかったが、2019年夏に完全移籍加入したアストン・ヴィラで花開いた。イングランドの地でセントラルMFとしての評価を高めると、2023-24シーズンはウナイ・エメリ監督が率いるチームで不動の中盤に君臨し、アストン・ヴィラのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献。自身も公式戦通算53試合のピッチに立ち、10ゴール10アシストを記録するなど、充実のシーズンを過ごした。

そんなD・ルイスは、かねてよりビッグクラブへのステップアップが報じられており、昨年夏にはアーセナルが本腰を入れて獲得に動いたが、移籍は実現しなかった。今夏も去就には大きな注目が集まっているが、今回の報道によると、ユヴェントスがD・ルイス獲得に近づいているようだ。

ユヴェントスは来季に向けてチアゴ・モッタ監督の就任が決定的となっているが、同監督は中盤の新戦力を希望しているとのこと。フランス代表MFアドリアン・ラビオとの契約延長に着手しつつも、D・ルイスとアタランタ所属のオランダ代表MFトゥーン・コープマイネルスの獲得を目指しているようだ。

既にユヴェントスはD・ルイス側に接触をしており、選手本人もイタリアでの挑戦に前向きな姿勢を示しているという。ユヴェントス側はD・ルイスに現在を上回る年俸を用意。既に両クラブ間でも交渉の席を設けており、ユヴェントスは4000万ユーロ(67億円)での買い取りを目指しているようだ。

また、交渉のなかにアメリカ代表MFウェストン・マッケニーを含めるプランが浮上している模様。ユヴェントスとマッケニーの現行契約は2025年6月末で満了を迎えるが、現時点で新契約は結ばれていない。マッケニー自身はユヴェントスに残留する場合は昇給を望んでおり、リーズ時代以来となるプレミアリーグへの復帰にも前向きとのこと。ユヴェントスとしては、新契約交渉がこう着し、来年夏にフリーで退団となることを避けるためにも、今夏中にマッケニーの売却を画策したようだ。

アストン・ヴィラ側もマッケニーの獲得に興味を示しており、ユヴェントスは2500万ユーロ(約42億円)から3000万ユーロ(約51億円)での売却を目指しているようだ。両者の移籍が成立した場合、ユヴェントスはマッケニーの譲渡+金銭という形でD・ルイスを迎え入れることとなる。

果たして、新監督を迎える“新生・ユヴェントス”の、今夏補強第一号は、D・ルイスとなるのだろうか。今後の動向に注目だ。

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