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【別府】別府市秋葉町のeスポーツ専門店「e―XP」は、人気オンラインゲーム上に別府の街並みを再現する「メタバースBePPUプロジェクト」を進めている。ゲームづくりを市民に身近に感じてもらえるよう開発ルームを開放するほか、ゲーム上で別府の魅力を伝え、観光客誘致につなげていく。同店は「仮想空間に表現した別府の街の探索を楽しんでほしい」と呼びかけている。
インターン生として働く台湾出身の劉愷柔(リュウカイロウ)さん(23)、周貞宜(チョウチェンイー)さん(20)、周玟瑄(チョウウェンシュエン)さん(21)、盛昶晃(シェンチャンファン)さん(27)が中心となり、開発した。4人は台湾の大学でプログラムやデジタルアートなどを専攻。1月下旬に来日し、プロジェクトに取り組んできた。
世界中にプレーヤーがいる「フォートナイト」上にステージ「BePPU BUSTERS」を公開。JR別府駅周辺のほか、別府タワー、竹瓦温泉、別府ラクテンチといった市内の有名スポットを再現した。現れる敵を銃で撃ち、別府を守る―という設定のシューティングゲームを遊ぶことができる。今後、プレーできるエリアを拡大していく予定。
大分市のIVY大分高度コンピュータ専門学校(田野上泰司理事長)も開発に協力した。
開発ルームが同店内にあり、一般開放する。スタッフが常駐しており、経験の有無にかかわらず誰でも無料でゲームづくりの過程を体験することができる。店を運営するゲームソフト会社「サマータイムスタジオ」(九重町)の弘津健康社長(48)は「県内には開発に触れられる環境が少ない。中高生らが業界を目指すきっかけになれば」と狙いを説明する。
インターン生たちは「ゼロから開発し、達成感がある。ゲームで別府を知り、実際に訪れたいと思ってもらえたらうれしい」と話している。
開発ルームの開放は水―日曜。午前11時~午後7時。