賭博規定違反で5選手に処分が科される マルカーノは永久資格停止

日本時間6月5日、MLB機構はリーグのスポーツベッティングに関するルールとポリシーに違反したとして、5人の選手に処分を科したことを発表した。自身が所属するチームの試合を賭けの対象としていたトゥクピタ・マルカーノ(パドレス)は永久資格停止リストに登録され、事実上の永久追放に。マイケル・ケリー(アスレチックス)、ジェイ・グルーム(パドレス)、ホセ・ロドリゲス(フィリーズ)、アンドリュー・サールフランクの4選手は自身が無関係のMLBの試合を賭けの対象にしたとして、1年間の出場停止処分を受けることになった。

ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「賭博行為に関するMLBのルールとポリシーを厳格に実施することは、ファンのために試合の完全性を守るという、我々の最も重要な優先事項を守るために不可欠な要素である」とのコメントを発表。MLB機構の調査によると、処分を受けた5人の選手は賭けの対象となった試合に出場しておらず、八百長行為が行われたことは確認されていないという。MLB機構が入手した賭けのデータからも、八百長行為が行われた形跡は見つかっていないようだ。また、5選手とも処分に関して不服申し立ては行わない意向であることが報じられている。

最も重い処分を受けたマルカーノは、パイレーツに所属していた2022年から2023年にかけて、合法のスポーツベッティング業者を通じて、野球に関する387件の賭けを行い、そのうち231件はMLBに関係するものだったという。パイレーツのロースターに含まれている期間中にパイレーツの試合を賭けの対象としていたため、永久資格停止という最も重い処分を受けることになった。ただし、マルカーノは昨年7月下旬に右ひざを故障してシーズンを終えていたため、賭けの対象とした試合には出場していなかったようだ。昨季終了後、ウエーバーで古巣パドレスに復帰したが、今季も開幕から故障者リスト入りし、メジャーでもマイナーでも1試合も出場していない。

ケリー、グルーム、ロドリゲス、サールフランクの4選手は、自身が所属していたチームではないものの、MLBの試合を賭けの対象としていたことが判明した。マルカーノとは異なり、自身が所属していたチームの試合には賭けていなかったため、MLBの規定に従い1年間の出場停止処分を受けることになった。

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