日総工産、半導体人材研修施設の2棟目が完成 研修人数3倍に 熊本・大津町

日総工産が増設した半導体関連人材の研修施設=30日、大津町

 製造系人材サービス大手の日総工産(横浜市)が大津町室に増設した半導体関連人材の研修施設「日総テクニカルセンター熊本第2棟」が完成し、5月30日、落成式があった。不足する半導体人材の育成を強化する。

 台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴って昨年4月に開所した第1棟に隣接。鉄骨2階建てで、延べ床面積は第1棟の約2・5倍の約930平方メートル。建設費は2億円。

日総工産が2棟目を整備した半導体関連人材の研修施設。クリーンルームには、300ミリウエハーの半導体製造装置が最大4台入る=30日、大津町

 300ミリウエハーの半導体製造装置が最大4台入るクリーンルームなどを設け、半導体製造の工程や装置の管理を学んでもらう。研修人数は年間100人から300人に増える。昨年度は計80人を受け入れていた。

 同社は熊本などの半導体関連メーカーに人材を派遣している。落成式で清水竜一社長は「熊本のみならず周辺エリアの半導体人材育成の拠点として企業のニーズに応え、地域産業の発展に貢献する」とあいさつ。式後は取引企業などが施設を見学した。(草野太一)

半導体関連人材の研修施設の落成式であいさつする日総工産の清水竜一社長=30日、大津町

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