スナク英首相と労働党党首、経済巡り激論 総選挙に向け初討論会

Elizabeth Piper Andrew MacAskill William James

[ロンドン 4日 ロイター] - 英国のスナク首相(保守党)と野党・労働党のスターマー党首は4日、7月4日の総選挙に向けて初の討論会に臨み、英経済をどのように活性化させるかを巡って激論を交わした。スナク氏は、労働党が政権を獲得した場合に増税を望んでいるなどとして批判した。

スナク氏が景気を刺激する計画があるのは自分だけだと主張する一方、スターマー氏は14年間にわたる経済的混乱の責任は保守党にあると主張。両者ともこれまでの選挙選の路線に沿った発言に終始した。世論調査によると、総選挙では労働党の圧勝が見込まれる。

討論会では、生活費危機、公的医療サービスにおける待機者数の増加、移民の削減にどう取り組むかについて論戦となった。

目新しい解決策は示されなかったが、討論会の直後に行われた調査では、討論会の勝者はスナク氏との回答が多かった。

スナク氏は、労働党には「全ての人の税金を2000ポンド(2550ドル)引き上げる」以上の計画はないと強調。「スターマー氏は、使途を明言しないまま白紙の小切手を渡すよう求めている。不確実な時代に不確実な首相を持つ余裕はない」と訴えた。

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