聖寿寺館跡(南部町)ファン拡大を ガイドの会が気勢 7月の日曜は予約不要

史跡でときの声を上げて士気を高めるガイド

 南部町小向の国史跡・聖寿寺館(しょうじゅじたて)跡のボランティアガイド団体「南部屋形聖寿寺館ガイドの会」(坂本瑞男会長)は1日、同史跡で本年度の活動へ向けた結団式を行った。本年度は初の試みとして、7月の毎週日曜日に来場者が予約なしでガイドを利用できるようにして、ファン拡大を図る。

 同史跡は三戸南部氏が三戸城の前に拠点を構えていた場所で、発掘調査では当時の状況を知る貴重な発見が相次いでいる。

 ガイドの利用はこれまで事前予約制のみだった。本年度は7月7日に南部藩26代信直夫妻の墓石と、27代利直の霊屋(ともに県重宝)が特別公開され、同日は予約なしでガイドすることから、14、21、28日にも拡大することにした。

 結団式には、町内外から集まったガイド約20人が参加。養成講座受講生3人に修了証を授与した後、八戸市の石川直子さん・誠さん親子の音頭で、戦国武将に倣い「エイエイオー」のときの声を上げた。

 結団式終了後、坂本会長は「この遺跡のことを知らない町民がまだまだ多い。地域の歴史を知るために気軽に訪れてほしい」と呼び掛けた。【全文】

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