支えに感謝、58年の歴史に幕 箏曲内田陽子社中、最後の定期演奏会/八戸

区切りとなる定期演奏会で、感謝の思いを込めて演奏する内田陽子代表(右)

 箏曲の宮城社八戸内田陽子社中(内田陽子代表)は5月26日、八戸市十六日町の天聖寺で最後の定期演奏会を開催した。訪れた聴衆約230人を前に、心を込めた演奏を披露し、58年間の歴史に幕を下ろした。

 定期演奏会は1966年に第1回を開催。新型コロナウイルス禍などで開催できなかったことはあるものの、ほぼ毎年開いてきた。ただ、内田代表が体調面などから満足いく演奏が難しくなってきたこともあり、今回で区切りにすることを決めたという。

 同日はフルート奏者秋野友香さん、ソプラノ歌手岡山美津子さんがゲスト出演。宮城道雄作曲の「初鶯」や「水三題」など7演目を披露し、聴衆は美しい音色に聞き入っていた。

 内田代表は取材に「これまで支えてくれた皆さんに感謝してもしきれない。すてきな空間で琴をやれてきたことをうれしく思う」と笑顔を見せた。

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