米司法長官、刑事司法制度を「政治利用」との共和党の批判一蹴

Sarah N. Lynch

[ワシントン 4日 ロイター] - ガーランド米司法長官は4日、トランプ前大統領の返り咲きを阻むため国家の刑事司法制度を政治的に利用しているとの共和党側の批判を一蹴した。

ガーランド氏は下院司法委員会における証言で、司法省の独立的な刑事捜査への政治介入は決して容認しないと言い切り、共和党は連邦の法執行機関職員の立場を危うくしかねないような陰謀論を振りまいていると逆に非難した。

同氏は「私も、司法省も絶対に怖気づかない。われわれは政治的な影響から自由な職務を遂行し続け、民主主義擁護の姿勢を後退させない」と語った。

共和党はトランプ氏を巡り、先に有罪評決が下された業務記録改ざんを含めた4件の刑事起訴について、政治的動機に基づくもので、バイデン大統領が11月の大統領選をにらんで行っていると主張している。

© ロイター