「野菜たっぷり&減塩」弁当 富津市がスーパーと連携 15日まで限定販売

野菜摂取と減塩の普及啓発のため開発された「鶏と彩り野菜の黒酢あん弁当」

 富津市は、スーパーと連携した食生活改善事業として、「野菜たっぷり&減塩」をテーマに弁当を開発した。食育月間の6月に合わせ、同市青木のランドロームフードマーケット富津店など県内19店舗で販売している。15日までの期間限定。

 発売されたのは「鶏と彩り野菜の黒酢あん弁当」(税込み538円)。野菜120グラム以上かつ食塩相当量3.0グラム未満を基準とし、598キロカロリー。市の委嘱を受けてボランティア活動に取り組む食生活改善サポーターが考案し、市健康づくり課管理栄養士が監修した「野菜たっぷり減塩レシピ」に基づく野菜とカニカマ炒めを副菜として添えた。

 背景にあったのが、市民に目立つ高血圧。2022年度の市特定健診では市民の54.3%が高血圧と診断され、県50.9%、国53.3%の数値をいずれも上回った。肥満者の割合も、県、国の数値より高かった。

 昨年度、市民の平均食塩摂取量は1日当たり男性9.7グラム、女性9.2グラム。国の目標量である男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満に対し、過剰摂取の状況にある。

 市は「さらなる減塩の周知と食環境づくりを目指す」として、普及啓発やイオンリテールとの次の商品開発を進めている。

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