劇場版アニメ「ルックバック」が日本に先駆け上海国際映画祭で上映へ、中国ネットから懸念の声

3日、第26回上海国際映画祭で日本のアニメ映画が上映されることが明らかになり、中国のネットユーザーが期待と懸念の声を寄せている。写真は上海国際映画祭。

2024年6月3日、第26回上海国際映画祭で日本のアニメ映画が上映されることが明らかになり、中国のネットユーザーが期待と懸念の声を寄せている。

上海国際映画祭は、毎年6月に中国の上海市で行われる。過去にも日本のアニメ映画が出品され、賞を受賞してきた歴史があり、今年は今月14日から23日までの10日間開催される予定だ。

今年の第26回上海国際映画祭で上映される日本のアニメ映画は、日本のアーティストのanoとYOASOBI・幾田りらのW主演で話題になった、浅野いにお氏が原作の映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」や、鳥山明氏原作の映画「SAND LAND(サンドランド)」、岩井俊二監督の「花とアリス殺人事件」、そして藤本タツキ氏が原作の劇場アニメ「ルックバック」の4作品。劇場アニメ「ルックバック」は、日本での公開日が今月28日になっており、上海国際映画祭では日本に先行して上映されることとなる。

このニュースが、中国のSNS・微博(ウェイボー)で440万人以上のフォロワーを持つアカウントに紹介されると、「楽しみだね」「見たい映画がたくさんある!」「ちょうど数日後に上海に行くから、見に行ってみようかな」などと、映画祭に期待する声があった一方、「なぜまた上海なの?」「中国って上海しかないんですか?」「「うわー!!『花とアリス殺人事件』もあるのか!!。全部見たいのになぜまた上海なんだ。怒りそうだよ」などと、映画祭の開催地に不満を寄せる声も見られた。

また、「おお、(『ルックバック』が)日本公開よりも早い?。盗撮がないといいけど、盗撮は冗談じゃ済まされないよ」「(『ルックバック』は)時差なしの上映だね。同時ってところかな。それに、上海国際映画祭の質はかなり高いから、盗撮したら大いに非難されるだろうね」などと、先行上映への期待と懸念を見せるコメントも寄せられた。(翻訳・編集/岩田)

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