静岡学園FW大木悠羽「安定した力を発揮できるようにして優勝をめざしたい」

静岡学園FW9大木悠羽が決勝ゴール(写真=西山和広)

 6月2日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選の県大会決勝がエコパスタジアムで開催され、藤枝東と対戦した静岡学園が2-1の逆転勝利で2大会連続9回目の全国大会出場を決めた。

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 王座奪還を図る藤枝東に先制を許し、追いかける展開となった静岡学園だったが、64分にDF3岩田琉唯の同点ゴールで試合を振り出しに戻すとその5分後に天野太陽とのホットラインからFW9大木悠羽が決勝ゴールを奪った。

 「岩ちゃん(岩田琉唯)のゴールで流れが来たので畳みかけるという意味で、あそこで点が取れてよかったです。(先取点を取られて)焦りは多少ありましたが、ここで諦めたら絶対勝てないと気持ちを入れ替えられた。プレミアでの苦しかった経験が今日の試合で一番発揮できたと思います」(大木)

 準々決勝ではスタメンを外れ「自分の至らなさ」と悔しさを押し殺して現実に向き合うと大事な局面でエースの貫禄を発揮した。

 それでも「ベンチやスタンドからの声も力になりました」と支えてくれた仲間への優しさは忘れない。

 「全国はレベルが上がって強い相手もたくさんいるので、切り替えの部分や球際の部分をもっと速くしないといけない。点を取るのはもちろんですがチームのために一試合通して安定した力を発揮できるようにして優勝をめざしたいです」

 一皮むけた優しいエースが全国へ挑む。

(文・写真=西山和広)

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