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荻窪の名店「Title」書店主・辻山良雄の著書『しぶとい十人の本屋 生きる手ごたえのある仕事をする』が6月4日に株式会社朝日出版社より刊行された。 「その人オリジナルの仕事をつくり上げている人たちですから、話には自然と思想や哲学のようなものが含まれます。だからわたしはこの本で、彼らの声を一本の糸のように縒り合わせるだけでよかった」 荻窪に新刊書店「Title」を開いて8年。ふと自分の仕事がわからなくなり、全国にいる仲間のもとを訪ねると、消費されず、健やかに生きるヒントが見えてきた──。 読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅。 「いまは、都会も田舎もそうなんだけど、コミュニケーションを欲している人たちに溢れている。本屋はそういう人たちの受け皿になれるんじゃないかなという思いでやっています」──高久書店 高木久直さん
「合理的であるほどスマートでカッコいいというイメージをみんなが持っている。しかしそれによって自分が職を失ったり、仕事からやりがいがなくなるということについてはみな無自覚ですよね」──誠光社 堀部篤史さん
「俺は“東京に色目を使う新潟”というのがよくわからなくて、あるときから東京の反対を向いたんです」──北書店 佐藤雄一さん
刊行記念第一弾イベント予約受付中。2024年6月21日(金)19時半~『寄藤文平さんと本について存分に話す夜』
本書『しぶとい十人の本屋』の装丁を務めたグラフィックデザイナー・寄藤文平と辻山良雄のトークライブ。本書はなぜこの装丁なのか? 寄藤から見ていまの本の世界はどのように映るのか、そもそも本とは何だと思うか……等々、デザイナーと書店主が、本をあいだにして語り合う時間。 会場:本屋Title(〒167-0034 東京都杉並区桃井1-5-2)
参加費:1,650円
お申込み・詳細はこちらから:https://www.title-books.com/event/12384
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【辻山良雄(つじやま・よしお)プロフィール】
Title店主。1972年、兵庫県生まれ。大手書店チェーン「リブロ」勤務を経て、2016年1月、東京・荻窪に新刊書店「Title」を開業。
著書に『本屋、はじめました』(苦楽堂、ちくま文庫)、『365日のほん』(河出書房新社)、『小さな声、光る棚 新刊書店Title の日常』(幻冬舎)、nakaban との共著に『ことばの生まれる景色』(ナナロク社)がある。