京都府舞鶴市上安久の日星高で5月31日、若者の政治参加を増やす活動をしている能條桃子さん(26)の講演があった。全校生徒約280人は身近なところから社会を動かすことの大切さを学んだ。
能條さんはまず、一昨年の参院選で市内の20代がどれだけ投票したと思うか質問した。34%という現状を示した後、投票率が80%を超える北欧の事例を紹介。多くの若者がカジュアルに政治参加し、10代の女性議員も誕生していると話した。
後半にはワークショップがあり、生徒たちは日常生活で感じる不満や疑問などを話し合った。アルバイトができる場合のルールなど校則に関する意見が目立った。
能條さんはこうした小さなもやもやが政治への入り口になるとして「(不満や疑問は)誰かがいいように進めてくれるものではありません。理由を示して説得すれば実現できることも多いはずなので、ぜひ動いてみてください」と呼びかけた。
3年生の一人(17)は「政治は遠いイメージだったけれど、思ったより身近なんだとわかった」と話した。
能條さんは一般社団法人「NO YOUTH NO JAPAN」の代表理事。講演は市が主催した。