「何をしているかわかった」小学生が目を凝らす先にあるものは 知られていない「大切な仕事」

測量機器をのぞいて高さを測る児童(精華町桜が丘・山田荘小学校)

 測量の仕事の大切さを伝える体験学習が、京都府精華町桜が丘の山田荘小学校で開かれた。児童が機器を使って、身近なものの高さや距離の測定に挑んだ。

 6年生48人が、測量士に教わりながら機器を使い、15メートル先に置かれた学習机の高さを測ったり、自分の歩幅を割り出して距離を歩測する体験をした。児童の一人(11)は「よく見かける人が何をしているかわかった。難しいけど面白い」と話した。

 体験学習は「測量の日(6月3日)」にちなみ、京都府測量設計業協会が府内各地で開いており、14回目。同協会の花村浩司理事(73)は「災害復旧時には状況把握のため真っ先に現場に入る大切な仕事だが、知られていない。測量士を目指すきっかけになれば」と期待した。

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