過去最長記録の黒潮大蛇行、三陸沖や北海道南東方沖の海面水温は最大で5℃前後高く(2024年5月26日~6月1日 海洋まとめ)

2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が6年10か月目となっており、過去最長期間になっています。

JAMSTECの黒潮の長期予測によると、黒潮大蛇行は続く見込みで、予測通り続けば、期間が7年を越えると発表しています。

■気圧配置と波
26日、オホーツク海北部に低気圧があり、
南部でも波高4m以上としけた。
27~28日、前線を伴った低気圧が日本海を北東進。
日本海中部~北部で波が高くなった。
また、低気圧と日本のはるか東の高気圧の間で等圧線が混み合い、日本の東も波がやや高まった。
29日、台風1号が沖縄の南~日本の南へ進んだ。
また、前線を伴った低気圧が日本の東を北東進。
沖縄の南と日本の東でそれぞれ波高5m以上としけた。
30日、台風周辺の日本の南で波高6m以上とうねりを伴い大しけとなった。
31日、台風は温帯低気圧化し、日本の南で波高4m以上としけた。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、北部では平年並み、中部、西部では平年よりやや高くなった。
東シナ海~南西諸島は、引き続き平年並みだった。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年より高く、最大で4℃高かった。親潮が後退する北海道南東方沖は平年よりかなり高く、最大で6℃高かった。
オホーツク海や千島近海では平年並みの海域が続いた。

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