「まぶたが勝手に落ちてくる」 五輪代表争いの山下美夢有はまず時差ボケ解消から

プロアマ戦は元気に回った山下美夢有だが…(撮影/加藤裕一)

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 事前(5日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6526yd(パー72)

山下美夢有は前週の海外メジャー「全米女子オープン」が開催されたペンシルベニア州を発ち、羽田経由で前日4日午後6時頃に大阪国際空港に着くと、そのまま自宅に戻らず、神戸市内のホテルに入った。

ざっと24時間がかりの強行軍。「飛行機でずっと寝てるわけにはいかないし、体も痛くなってくるし…」。午後10時頃に寝床についたが、パッと目覚めたらまだ深夜0時頃だった。この日のプロアマ戦後の取材対応時は「今はもう、まぶたが勝手に落ちて来る感じ。何とか頑張ってます」と両目をめいっぱい開き、周囲を笑わせた。

眠気がピークだが、やる気もピークだ。前年予選落ちした全米では12位フィニッシュを決め、「日本人があれだけ頑張っていて、(プロテスト合格で)同期の(笹生)優花が優勝した。本当にいいライバルというか、刺激になっています」。難コース、ハードセッティングに立ち向かって最低限のリベンジを果たし、モチベーションも上がって帰国した。

ストレッチ?(撮影/加藤裕一)

8月「パリ五輪」の代表争いは最終コーナーに突入した。24日時点の世界ランキング(WR)に基づいた五輪ランキングで確定する。日本代表は「2枠」が濃厚で、WR25位の山下は6位・笹生優花、19位・畑岡奈紗、22位・古江彩佳の米ツアー組に続く4番手にいる。

勝負は今週を含めて、残り3試合。「ギアを上げられるなら上げたいんですけどね」と苦笑いしつつ「ショットもだいぶん良くなってます」。眠気を吹っ飛ばす優勝争いを狙っていく。(神戸市北区/加藤裕一)

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