「玉ねぎネット」でシカの食害を防止 群馬・安中市

シカによる「食害」の被害を防ごうと、関東森林管理局は「玉ねぎのネット」を使った対策グッズを開発し、関係者向けの講習会が5日、安中市で開かれました。

この講習会は、林野庁の関東森林管理局が開いたものです。

5日は、群馬県や市町村をはじめ、森林組合の職員らがスギの苗木が植えられた安中市の臼沢国有林で、玉ねぎネットの設置体験に臨みました。

スギやヒノキの苗木や幼木がシカに食べられる被害は県内でも深刻で、シカによる森林被害は全体で約1億2000万円にものぼります。

食害による被害を防ぐネットはこれまでも市販されていましたが費用面が課題でした。

そこで関東森林管理局では、ホームセンターなどでも手に入る材料を使って新しいネットを開発。玉ねぎを入れるネットを活用することでこれまでより4割ほど安く仕上げることに成功しました。

また、ネットを固定する金具も事務用のクリップを使用することで、苗木の生長に合わせて調整することが出来ます。参加者は、設置作業を通して玉ねぎネットの実用化に向けた検討を進めることにしています。

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