イスラエル軍、ガザ中部で新たな作戦 44人死亡とパレスチナ当局

Nidal al-Mughrabi

[カイロ 5日 ロイター] - イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザの中部でイスラム組織ハマスに対し新たな作戦を開始したと発表した。

ガザ地区の保健当局はガザ中部へのイスラエル軍の攻撃により、4日以降少なくとも44人が死亡したと明らかにした。

イスラエル軍はガザ中部のハマスの標的を空爆し、地上部隊は難民キャンプがあるブレイジで集中的に作戦を実行していると説明。「東ブレイジと東デイルアルバラ両地区で部隊が地上と地下で同時に精密な作戦を開始した」としている。

住民によると、イスラエル軍はブレイジに戦車を展開させ、戦車と航空機で近くのマガジとヌセイラット付近のほか、デイルアルバラを攻撃した。

当局者によると、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官がカタール首相と会談したという。

ホワイトハウスのサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は4日、バイデン大統領が「イスラエルの新提案」として5月31日に明らかにしたガザの停戦案について、ハマスからの回答を待っていると説明。カタールは同日、イスラエルの停戦案をハマスに提示したと明らかにし、提案は双方の立場にかなり近づいたと指摘した。

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