都知事選出馬の清水国明がトー横キッズ聞き取り「治安という観点では現状の問題を無視できない」

トー横を視察した清水国明(清水のXから)

東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に出馬を表明しているタレントの清水国明が4日から5日にかけて、トー横キッズたちのヒアリングを行った。

東京・歌舞伎町の新宿東宝ビル周辺はトー横として、若者たちが集まることで知られている。若者たちはトー横キッズと呼ばれ、オーバードーズなどさまさまな社会問題との関連性が指摘されている。

清水は5日に「X」(旧ツイッター)を更新し、「実際何が起こってるのか、将来のある若者に向けて何かできることはないのか、そんな想いで行きました」と報告。トー横キッズからは「家にいたくない」「まともな親ばかりじゃない」「大人は最後の居場所を奪おうとする」「排除するだけでは何も進まない」などの意見があったと紹介した。

ヒアリングを終えて、「治安という観点では現状の問題を無視できない現状になっている」と指摘。「『寄り添い』や『対話』といった相手の気持ちを理解しようとする姿勢が今こそ求められているのではないでしょうか」とし、「一方的な『排除』は誰かにとってとても大きな傷になってしまう可能性があることを、今回の対話から感じました」とまとめている。

清水は都知事選出馬に際し、首都直下型地震を想定した災害対策を訴えるとしていた。「東京で安全安心な暮らしを実現する為には『防犯』や『治安』といったところも重要な要素になると考えています」と新たな問題意識を訴えた。

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