供与兵器をロシア領内攻撃に使用 ウクライナが認める、米紙

ロシア軍に向け発射される高機動ロケット砲システム「ハイマース」=2023年12月、ウクライナ(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】米紙ニューヨーク・タイムズは4日、ウクライナが米国から供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」で越境攻撃を行い、ロシア西部のミサイル発射装置を破壊したと報じた。ウクライナ最高会議(議会)の安全保障委員会の副委員長を務めるチェルニエフ議員が同紙に明らかにした。

 バイデン米政権がウクライナに対し、自国の供与兵器でウクライナ国境付近のロシア領を攻撃することを容認して以降、ウクライナ当局者が供与された兵器をロシア領土内への攻撃に使用したと確認したのは初めて。

 チェルニエフ氏によると、ロシア西部ベルゴロド州に配置されていた地対空ミサイルシステムの発射機を破壊した。

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