ジョニー・キャッシュの故郷に彼の名を冠した郵便局が誕生

Johnny Cash - Photo: Beth Gwinn/Redferns

ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)の公式インスタグラムは、アメリカで最も偉大なソングライター兼ストーリーテラーの一人であるジョニー・キャッシュの故郷アーカンソー州キングスランドにある郵便局に彼の名を冠する法案が、アメリカ合衆国下院の議会で可決されたことを発表した。

この命名は、1994年にジョニー・キャッシュが、妻のジューン・カーター・キャッシュと共に同郵便局の開設を祝うために行ったコンサートの30周年を記念するものだ。

新作アルバム『Songwriter』

その他のジョニー・キャッシュ関連ニュースとして、ジョニーが1993年に書いた未発表音源11曲を収録したアルバム『Songwriter』が2024年6月28日にリリースされる。このアルバムは、愛、家族、悲しみ、美しさ、精神的救済、生存、贖い、そしてジョニーが得意とした軽快なユーモアなど、常に人間の様々な様相を表現してきた彼の幅広いソングライティングに焦点を当てており、それらすべてが、彼のトレードマークである朗々とした 声で歌われている。

アルバム『Songwriter』は、ストリーミングやダウンロードのほか、CD、ブラック・ヴァイナル、限定カラー・ヴァイナルのアナログ盤を含むフィジカル形態でも発売される。

1993年初頭、当時40年近くキャリアを積んでいたジョニー・キャッシュは、自身のレコード契約の合間を縫って、ナッシュヴィルのLSIスタジオで長年書き溜めてきたアルバム1枚分に相当する曲のデモを録音した。

当時、LSIスタジオは義理の息子マイク・ダニエルズと娘のロージーが経営しており、彼は家族を経済的に助けながら、自分にとって特別な楽曲を録音したかったのだ。しなしながら、その実りあるセッションから間もなく、ジョニーはプロデューサーのリック・ルービンと出会い、2人の重要かつ多作な音楽的パートナーシップがスタートしたため、この貴重な録音はお蔵入りとなっていた。

それから約30年後、ジョニーとジューン・カーター・キャッシュの息子であるジョン・カーター・キャッシュがこれらの楽曲を再発見し、共同プロデューサーであるデヴィッド・“ファーギー”・ファーガソンとともに、ギタリストのマーティ・スチュアート、故ベーシストのデイヴ・ロー、ドラマーのピート・アボットなど、過去にジョニーと共演した選りすぐりのミュージシャンたちを、ジョニーが曲を書き、レコーディングし、くつろいでいたテネシー州ヘンダーソンヴィルの神聖な空間“キャッシュ・キャビン”に招き、ジョニーのパワフルで清らかなヴォーカルとアコースティック・ギター演奏に新たな命を吹き込み、そのサウンドを曲のルーツと核心に立ち返らせたのだ。

Written By Will Schube

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