女性殺人死体遺棄事件 初公判で被告は起訴内容認めるも犯行の計画性の有無が争点に 静岡地裁浜松支部

去年2月磐田市に住む交際関係にあった女性を殺害し、沼津市の住宅に遺棄したなどの罪に問われている男の初公判が地裁浜松支部で開かれ、男は起訴内容を認めました。

沼津市の無職の被告(32)は去年2月静岡市で磐田市に住む知人の女性(当時33)の頭を鉄製のハンマーで複数回殴り、スマートフォンの充電ケーブルで首を締めて殺害。

翌日電動のこぎりなどを購入し、沼津市の自宅で遺体を切断した後、バルコニーに遺棄した3つの罪に問われています。

きょうの初公判で被告は起訴内容を認めました。

裁判では、被告の犯行の計画性が争点となっていて、検察側は冒頭陳述で「被告は不倫関係にあった女性に『金やプレゼントを渡す』などと言って静岡駅で合流した後、女性の車を誘導し、静岡市の山道に向かった。

その後、自宅から持ってきたハンマーで後部座席から女性を20回以上殴るなど、計画性を持って犯行に及んだ」と指摘。

一方、弁護側は「女性との面会は不倫関係の解消が目的だったが、女性から脅されるなどしたことで、ハンマーで殴った。ハンマーは女性を脅すつもりで持ち出したため、犯行に計画性はない」と主張しました。

裁判は5日以降も行われ、判決は14日に言い渡されます。

© 静岡朝日テレビ