新宇宙船、有人試験に出発 ボーイング開発、ISSへ

フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられるボーイングの新型宇宙船「スターライナー」を搭載したロケット=5日(NASAテレビから)

 【ケープカナベラル共同】米航空宇宙大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」が5日午前(日本時間同日夜)、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられ、初の有人飛行試験に出発した。米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人が乗り、国際宇宙ステーション(ISS)との間を安全に往復できることを示す狙いがある。

 スターライナーは高さ5m、直径4.6mで、円すいの上部を丸くした形のカプセル。NASAはスペースXの「クルードラゴン」に続く、民間企業二つ目の飛行士輸送手段とする考え。試験に成功すれば来年にも本運用に入る。日本人飛行士が搭乗する可能性もある。

ボーイングの新型宇宙船スターライナーへの搭乗に向かうウィルモア飛行士(左)とウィリアムズ飛行士=5日、米フロリダ州ケープカナベラル(AP=共同)

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