【マレーシア】「博多⼀幸舎」2号店、鶏ラーメン専門に[サービス]

ラーメン店の運営やプロデュース事業を手がけるウインズジャパンホールディングス(福岡市)は5日、マレーシアの首都クアラルンプール近郊にラーメン店「博多一幸舎」の同国2号店をグランドオープンしたと発表した。国民の過半をイスラム教徒(ムスリム)が占めることを考慮し、禁忌とされている豚肉(豚骨)やアルコールを使わない鶏ラーメンを専門的に提供する。

ウインズジャパンホールディングスは、「博多一幸舎」のマレーシア2号店をオープンした=プトラジャヤ(同社提供)

マレーシア2号店は、行政都市プトラジャヤの商業施設「IOIシティーモール」で今月3日にオープンした。鶏と高田食品工業(福岡市)のブランド「ヤマタカ醤油」のアルコール不使用の特製ラーメンタレを使用した「鶏白湯(とりぱいたん)ラーメン」と「鶏清湯(とりちんたん)ラーメン」を看板商品として提供する。価格はいずれも1杯25リンギ(約830円)。

座席数はテーブルとカウンターを合わせて40~45席で、営業時間は午前11時~午後9時半となっている。

鶏白湯、鶏清湯ラーメンは、2020年にカナダのトロントに出店する際に生み出された。豚を使用していないにもかかわらず豚骨ラーメンをほうふつさせる白濁スープと濃厚な味わいが特徴という。

マレーシア1号店は、クアラルンプールの高級住宅街ダマンサラハイツ地区の複合開発地区「パビリオン・ダマンサラハイツ」にオープン。博多⼀幸舎の看板商品「元祖泡系豚骨ラーメン」を提供しており、ムスリムの客は来店できないことが課題となっていた。

博多一幸舎は、11年のインドネシア出店を皮切りに、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイ、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、米国に出店。マレーシア2号店は、海外54店舗目となった。

鶏白湯ラーメン(左)と鶏清湯ラーメン(ウインズジャパンホールディングス提供)

© 株式会社NNA