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2024年6月5日、ルヴァンカップのプレーオフラウンド第1戦でFC東京とアウェーで戦った広島は2ゴールを先行。その後1点を返されるものの、最終的に2-1で先勝した。
ただ、「アウェーゴールがあるわけでもなく、まだ前半(第1戦の90分)が終了しただけなので」とキャプテンの佐々木翔は冷静に結果を捉えていた。
「2点を先行した後、保守的になりすぎた。しっかりと守れば勝てるという認識はありますが、前半のうちからメンタル的にもそういう形になってしまったのは感じるので、もちろん1点リードしているわけですが、試合の入りから自分たちのサッカーをしたいです」
自分たちのサッカー。これは佐々木の言葉を拝借すれば「もっとボールを動かしながら進めていく」というものになるだろう。
まだ第1戦が終わっただけ。何も掴めていないのをしっかりと把握しているからだろう。FC東京の仲川輝人に翻ろうされるシーンもあった前半を経ての「ハーフタイムの修正」について訊かれた佐々木ははっきりとこう答えている。
「セカンドレグがあるので、あまり喋りたくないです」
その言葉から感じ取れたのは、勝負に徹するプロの姿勢だった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)