若元春ら故郷で朝稽古、荒汐部屋「福島合宿」スタート

約500人の観衆を前に稽古に臨む若元春=福島市相撲場

 福島市出身の力士、若元春、若隆景、若隆元の大波3兄弟らが所属する大相撲荒汐部屋の「福島合宿」が5日、福島市相撲場で始まった。初日の朝稽古には約500人が見学に駆け付け、力士たちが観衆を前に激しいぶつかり合いを繰り広げた。

 福島での合宿は2年連続で、昨年は8月開催だったが、今年は暑さなどを考慮して時期を早めた。朝稽古には大波3兄弟をはじめ、同市出身の大賀と丹治の「丹治兄弟」らが参加。力士たちは約2時間、ぶつかり稽古や申し合いを重ね、汗を流した。

 若元春は、夏場所で負傷した右足親指の影響で申し合いには参加しなかったものの「これだけ人が集まるとは思わなかった。しっかり福島で足を治して、来場所に向けて準備していきたい」と語った。力士たちは稽古後、写真撮影などに応じ、ファンと交流した。

© 福島民友新聞株式会社