舞台版「フラガール」...10月、いわき上演 地元出身俳優も出演

内田市長に舞台の上演を報告した伊藤さん(中央)と羽原さん(右)

 いわき市の常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)とフラダンスチーム誕生のドラマを描いた映画「フラガール」を舞台化した「舞台フラガール」が10月26、27の両日、同市のアリオスで上演される。ダンサー役で出演する同市出身の俳優伊藤わこさん(26)は「より多くの人に演劇の魅力を知ってもらう機会にしたい」と稽古に励んでいる。

 伊藤さんは昨年から同舞台に出演している。自身の役柄を「いろいろなことを周囲に言われながらも、人前では決して涙を見せない芯の強い女性」と評する。

 地元での初舞台に「うれしいよりも緊張が勝っている」。それでも、東日本大震災や大雨災害から復興に向けて歩む古里に「エネルギーを与えられる芝居をしたい」と意気込んだ。

 舞台は、映画の共同脚本を担当した羽原大介さんが脚本、演出を担っている。女性の奮闘に加え、国策に翻弄(ほんろう)された炭鉱作業員の姿にも焦点を当てている。

 伊藤さんと羽原さんらが5月24日、いわき市役所に内田広之市長を表敬訪問した。羽原さんは「いわき市の歴史を感じられる作品にしたい」と語った。

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