能登地震復興支援に感謝 石川県輪島市長が三重県知事を訪問

【握手を交わす坂口市長(左)と一見知事=県庁で】

 能登半島地震で被災した石川県輪島市の坂口茂市長は5日、三重県庁に一見勝之知事を表敬訪問し、県などの復興支援に「輪島市民を代表して心から感謝を申し上げたい」と伝えた。

 県によると、県や各市町などは1月3日から5月末まで、被災自治体に応急的に職員を派遣する「対口(カウンターパート)支援」として、延べ6573人を輪島市に派遣。職員らは避難所の運営や家屋の被害認定調査などの支援を進めてきた。

 この日、坂口市長は「復旧の道筋を示していただき心強かった。引き続きの支援をお願いしたい」と要請。一見知事は「一日も早い復旧をお祈りする。今後も最大限の支援をしたい」と話した。

 輪島市では、いまだ24カ所で500人ほどが避難生活を続けており、応急仮設住宅も4割が未完成。大規模火災があった「輪島朝市」の公費解体も始まったばかりという。

 一方、県は公共施設の災害復旧や行政の事務を中長期的に支援するほか、7月末まで公費解体の支援を続ける。岩礁の隆起により中断している海女漁の再開支援も、要請があれば対応したい考え。

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