男性の育休取得推進 サポート体制充実 くるみん認定の高橋製作所(八戸)

くるみんに認定された高橋製作所で育休を取得した社員

 機械設備の製作やメンテナンスなどを手がける八戸市の高橋製作所(田中大志社長)は、男性の育児休業取得率向上や社内で子育てへの理解を醸成する取り組みを推進している。今年3月、厚生労働省青森労働局から仕事と子育ての両立支援に積極的な企業「くるみん」の認定を受けるなど、社員のワーク・ライフ・バランス向上を図る。

 男性の育休取得率向上に向けて同社は、社内で説明会や個別面談を実施し、関心を高めたほか、同僚の協力体制も構築。認定に向けた計画期間2022年~23年の2年間で、全従業員の対象者の育休取得率は100%を達成。有給休暇消化率もほぼ100%だ。

 22年からは「ファミリーデー」も開催。社内見学や子どもが楽しめる企画を行い、社員間のコミュニケーション充実や家族の仕事への理解につなげた。

 社員の小村航平さん(31)は「みんな取得しているので取りやすい環境になっている」と振り返る。野月貴仁さん(31)は「2人目の子育てで、長男のケアもしたかった。一緒に遊んだり、妻に出かけてもらったりもできた」と話す。

 田中社長は「取得が伸びたのは休む人をみんなでサポートする文化が根付いていたから。従業員の私生活が充実する環境を作ることで、長期的には入社する人も多くなる」と期待する。【全文】

© 株式会社デーリー東北新聞社