楽しい!小学生ら100人参加、見沼たんぼで田植え体験 収穫までが一つのプログラム「秋まで参加したい」

横1列になって田植えに精を出す参加者ら=さいたま市緑区の見沼たんぼ

 貴重な自然環境が残る埼玉県さいたま市緑区の見沼たんぼで1日、浦和東ロータリークラブ(RC)主催(埼玉新聞社など後援)の田植え体験事業が行われ、小学生や保護者ら約100人が参加した。

 同RCの企画事業「見沼たんぼで自然を学ぼう」の一環。今年で2年目。6月の田植えから7月の草取り、10月の稲刈り、11月の収穫祭までを一つのプログラムとして実施。今年も体験型農園「ファーム・インさぎ山」の協力のもと行われる。

 この日の田植えでは、約1千平方メートルの水田に参加者全員が約50メートルにわたって1列に並び、手前に張られたロープを目安に20センチ間隔でコシヒカリの苗を2本ずつ植えた。その後ロープをずらしながら一歩ずつ後退し田植えを繰り返した。参加者は徐々に慣れて、泥の感触と手植えを堪能していた様子だった。

 今年は新たに食品残さなど有機たい肥を含んだ畑に、ウイルスフリーのサツマイモ苗(紅はるか)約600株も植えた。その後、日本野鳥の会会員、倉成英昭さんらによる見沼たんぼの歴史などの座学も行われた。

 初めて参加した同市南区の溝井さくらさん(9)は「田植えは慣れてきたら楽しかった」。父親の一賀さん(38)は「普段できない貴重な体験。秋まで参加したい」と意気込んでいた。同RCの大山恭子副委員長は「子どもたちの自然体験とともにに見沼たんぼに関わる方々とつながり、将来的にはサミットが開催できるようになれば」と話していた。

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