旧電線の撤去、「傘型可動式架台」導入で作業時間約8割短縮 北京市

旧電線の撤去、「傘型可動式架台」導入で作業時間約8割短縮 北京市

 【新華社北京6月6日】中国送電大手、国家電網傘下の国網北京市電力はこのほど、北京市朝陽区の三営門220キロボルト送電プロジェクトの地下鉄路線を横断する旧電線の撤去に、傘型可動式架台を使った作業を初めて導入した。

 作業を担当した国網北京市電力公司電力建設工程諮詢の王暁湧(おう・ぎょうゆう)プロジェクトマネージャーは「今回の作業に従来の方法を使った場合、少なくとも4日かかったはずだが、新設備を取り入れたことで、326メートルにわたる旧路線の撤去作業をわずか4時間ほどで終えることができ、72時間近く短縮された」と語った。

 従来の横断作業を伴う送電網の工事では、木材や鋼管を使った足場を設置しネットで保護する必要があり、準備に日数を要する、場所を取る、高さが制限される、柔軟性が低いなどの課題があった。傘型可動式架台設備は、架台を全方向に移動させ目標物を正確に覆って保護することができることから、従来の足場を組みネットを設置するといった複雑な段取りが不要になる。(記者/馬暁冬)

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